前回、Googleはコミュニケーションテクノロジーを進めることが、
彼らの本質的価値だとお伝えしました。
そして、現在世界を席巻するプラットフォーマーと呼ばれる企業は、みんなGoogleにあこがれているというのは少し乱暴ですが、僕の主観的な意見です。
なぜ、そう思ったのか・・・それをご説明いたします。
それぞれが持つ便益性を突き詰めていくと、コミュニケーションを科学していることに気が付きます。
◆Amazonのコミュニケーションテクノロジー
世界最強のECサイト企業のすごさは、「レコメンド機能」と「カスタマーレビュー」です。
この二つ、もうお気づきだと思いますがコミュニケーションをテクノロジー化していますね。
ユーザーの検索に対して、その人の嗜好をレコメンドし、最適な商品をおススメ。
その商品に対する評価をカスタマーレビューで確認し、購入へと導く。
商品購入コンシェルジュ機能です。
なんと気持ちいいことでしょう!
買うための仕掛けを上げたらきりがないのですが、僕がなんだこれはと思った機能は
「この商品の購入者はこんな商品も見ています」です。
これ、なんだかしれーっと提示していますが、よく考えると深層心理を突いてます。
「あなたが探している商品は、あなた以外の人も探していて、その人はこんなものを閲覧していますよ、
さて、あなたが探している商品は、本当にあなたの欲しい商品ですか?」
たぶん、僕より優れた買い物感覚を有している人が一定数いたとして
その行動をAmazonが膨大なデータからはじき出した結果に、自分のポチっとは最適解かどうか再確認です。
もう、煩悩がエンジン全開で唸りますw
僕は、世代的にはアナログ的な思考が強いと思います。
なので、リアル体験に価値を感じてしまうのですが、ショッピングモールに行くといろいろな催事があって、ファミリーで出かけるみたいなことは、まさに体験価値だと思います。
しかし、「買い物そのものをエンタメ化した」と言わざろうえない、このAmazonで買うことの楽しさはコミュニケーションテクノロジーによって、情報を見える化したことで、達成されています。
で、Amazonまとめですw
結局何をしているのかですが、「お客様の声や行動をデータ化して、次のお客様に生かしています」ですね。
サイトで得た情報を活用することで、さらなる情報を生み、それを回収し、よりより顧客体験につなげています。
彼らの概念では、フライホイールとか言うそうですw
つまり、ユーザーとコミュニケーションする中で発見した情報を源泉にして、商品販売をより善くしています。ネット販売の安さを話題にしがちですが、「情報を活用して、買うことの楽しさを倍増させている」ことがAmazonのすごさだと思います。
◆SNS(Facebook/METAやTwitterなど)のコミュニケーションテクノロジー
さて、次はSNSです。
これは、個人的に情報発信のツールとしては、秀逸だと思っています。
何よりも、メディアの概念やマーケティングの概念さえも転換しました。
正直、広告代理店を辞めるとはゆめゆめ思いませんでした。(余談ですw)
Facebook/METAのミッションは、「コミュニティづくりを応援し、人と人がより身近になる世界を実現します」です。
Twitterのミッションは、「言語や文化などの障壁をなくして、思いついたアイデアや見つけた情報を一瞬にして共有する力をすべての人に提供すること」です。
この二つの企業は、「コミュニケーションそのものをオープンにして、メディア化」していることが重要なポイントになります。これまでは、コンテンツは作り上げてメディアに載せるものでした。しかし、「あなたの日常」や「今、あなたが何を考えているか」など、ユーザーそのものの生活や思考がコンテンツになり、コミュニケーションが進むと考えられた、テクノロジーです。
UGC(ユーザー・ジェネレ―テッド・コンテンツ)と言われています。
有名になること、著名になる手段は限られていましたが、何者でもない個人が、何者かになる機会を得ることができるというのは、持たざる者に勇気を与えました。
そして、何より編集されない情報発信が溢れ出ることで、時間と空間を超えて賛否両論の考え方や違う日常を共有することができ、つながり合えるというのは、捨てられない価値になっているのではないでしょうか。
で、SNSまとめですw
これも、コミュニケーションテクノロジーを本質的な価値にしています。
個人の情報発信を双方向のコミュニケーションに変えて、メディア化していますね。
そこに集まる人に広告を挿入して、収益を得ています。
もちろん、誹謗中傷やフェイク、炎上拡散のリスクなど様々な負の側面はありますが、個人が無編集で意見が言える社会は、昔から望まれてきた仕組みではないでしょうか。
万人の普段の情報を公開することで、世界の片隅にいる誰かのためになる。
「事実は小説より奇なり」
僕たちの何気ない一日は、誰かにとって面白い一日の可能性があります。
と、言うことはですよ。
昔から変わらないこと、それは「ビジネスはコミュニケーションが軸になっている」ということです。
デジタルを活用した事業経営とは「コミュニケーションテクノロジーを利用する」ことだと思います。
今、このブログをご覧になっている沖縄の経営者の方々に質問です。
あなたの事業は、「コミュニケーションテクノロジーを活用できていますか?」
僕は、地方の零細中小企業ほど「コミュニケーションテクノロジーを利用すべき」と考えます。
お客様の声に傾聴する、そして商品やサービスに生かす。
真心を込めたおもてなしを付加価値として提供する、その分のお代をちゃんといただく。
多品種大量生産・大量消費は、もう難しい。
適品種適量生産・適量消費ではないでしょうか?
その時に必要なのは、「安くて・早くて・うまい」だけではなく、少し極端に誤解を恐れず言えば「適価で・拙速・適切な付加価値」を提供価値にすべきです。
商圏が狭いというのは、オリジナルな情報価値が高い可能性があるということです。
すぐそばにいるお客様の声を聞いて、事業を磨く仕組みづくり。
きっと、明日からやれることがあります。
ぜひ、一度お話させていただけませんか?
予算をかけなくても、無料サービスツールが多くあります。
そういうところから、お話させてください。
今日もより善き一日を♪
NEXT:Googleが教えてくれたこと
コメント